Acetaia San Giacomo
アチェタイア・サンジャコモ
〜イタリア・エミリア・ロマーニャ州レッジョ・エミリア〜
エミリア・ロマーニャ州、モデナとレッジョ・エミリア。
バルサミコ・ビネガーは隣り合うこの2つの町だけで作られています。
バルサミコと言えばモデナ産を連想すること多いと思いますが、
アンティカ・アチェタイア・サンジャコモのバルサミコはレッジョ・エミリア産です。
生産者アンドレア・ベッツェッキが手がけるバルサミコの最高峰
「アチェート・バルサミコ・トラディツィオナーレ(伝統的製法によるバルサミコ酢)」は、
最低熟成年数で12年、あるいは25年。
その香り、味わいはレッジョ・エミリア産の中でも抜きん出た存在として知られています。
しかし、今回入荷したバルサミコは彼が作るスタンダード・タイプ。
まだまだ若い、熟成年数の異なる2つのバルサミコです。
とはいえ、原材料は「アチェート・バルサミコ・トラディツィオナーレ」と全く同じ。
ぶどう果汁を直火で煮つめたモスト・コットだけで作られています。
キャラメルはもちろん、ワインビネガーも全く添加されていません。
材質やサイズの異なる多種多様な木樽。
どの木樽を、どういう順序で、いくつ用いて熟成させるのか。
その複雑な仕組と手順は生産者の腕の見せどころです。
しかし、生産者の数だけ製造方法があると言われるバルサミコの世界の中でも、
すべての「伝統的な」バルサミコの基本は、モスト・コット100%で作っているということです。
一方、こと熟成12年以下のスタンダードなバルサミコにおいては、
モスト・コット100%で作られているものは極々少数にすぎません。
アチェタイア・サンジャコモのアグロ・ディ・モスト、エッセンツァは、
12年ものの「アチェート・バルサミコ・トラディツィオナーレ」と全く同じ原材料、モスト・コット100%で作られています。
樫の大樽で約2年、発酵を終えた時点で、熟成させることなく瓶詰めする「アグロ・ディ・モスト」は
「アチェート・バルサミコ・トラディツィオナーレ」の赤ちゃんのようなものです。
フルーティーさ、フレッシュさがれるサラダのドレッシングにマッチします。
12年、25年と数多くの木樽の中でエイジングされることによって生まれる重厚さ、
複雑さはありませんが、ぶどう本来のフルーティーさ、フレッシュさは一段と強く感じられます。
甘み、酸味もしっかり。焦げついたような後味もなければ、尖った酸も感じられません。
樫、栗の小樽で約7年、熟成期に入った時点で瓶詰めする「エッセンツァ」は
「アチェート・バルサミコ・トラディツィオナーレ」の片鱗をうかがわせます。
濃度はそれほどではないものの、甘み、酸味、フルーティーさが絶妙なバランスが、
肉調理などの料理の仕上げ、チーズの付け合わせにもお使いいただけます。
北イタリアトレンティーノ州産のりんご果汁をバルサミコ製法で仕上げたものが「バルサメーラ」。
ぶどうとはまた異なる鼻に抜ける香りの軽やかさ、フルーツ感が、冬の家禽、ジビエのソースを
ひと味違ったものにしてくれます。
バルサメーラ 原材料名:りんご果汁100% (トレンティーノ産) *木樽熟成約2年
内容量 250ml