いつ、シェフになろうと思いましたか?
調理士学校を経て、働き始めた19歳くらいの時かな。
その当時はイタリアンのシェフになる!って決めていた訳じゃないんだよ。
もっと漠然としていた感じがするかな。
なぜなら高校生当時は、外食と言えば洋食でその他は無かったし。
洋食と言っても鉄板焼きやステーキ、ハンバーグと言った洋食しかなくてね。
学校にはイタリアンって物もなくて、和洋中しかなくてね。
洋食の中にフレンチだけがあったんだよ。
今とは全然違う時代だったからね(笑)。
せっかくなら洋食を学びたいと思って、
洋食のコースを受けてフレンチのシェフになろうと思っていたね。
背の高いコック帽に憧れてもいたしね(笑)。
ところが、洋食志望で就職した先では
すき焼きやしゃぶしゃぶと言った物ばかり出すお店でね。
働いているうちに、フレンチの紹介があってそっちに行く事にしたんだよ。
でも実はフレンチには人が足りていて
人が足りていなかったイタリアンに回った事がきっかけだったな。
イタリア料理は毎日食べれるって所が好きになったポイントかな。
その4年後にイタリア・シチリアに渡ったんだ。
シチリアを選んだ理由は、その当時南イタリアに誰も興味を持っていなかったから。
人と同じ事をするのは好きじゃない方なもんで(笑)。
厨房の外での趣味は何ですか?
昔は、色んな所に食事に行ったりしてたけど、今はあんまり行かないかな。
それよりも、サッカーを観る事が今は好きだね。シチリアのパレルモのチームは応援しているよ。
好きなお店はどこですか?
駒沢にある 「イル・ジョット」 と二子多摩川にある「テラウチ」だね。
ブラータチーズとの初めての出会いはどうでしたか?
イタリア・ミラノで修行していた時、お金も無かったからバールでモッツアレラだと思って食べていたんだよ。
その当時は知識も情報も無かったしね。
ブラータチーズは常温で食べる物だという事も知らなかったんだよ。
その頃は昔はチーズは何でも冷やして食べる物だと思っていたからね(笑)。
でも、モッツアレラと違ったし、高級な感じがしていたのは覚えているよ。
Di Stefano社のブラータチーズはどう思いましたか?
柔らかくてとてもクリーミーだったな。
「ココまでクリーミーじゃないでしょ」って思たけど美味しかったんだ。
クリーミーでいいのか?どちらが正しいのか分からなかったんだよね正直。
でも製造者のステファノに会って、それは明確になったね。
アメリカで作っていようが、彼はイタリア人だ!
これがブラータチーズだってね。
もし誰か1人だけの為にお料理を作るとしたら誰に作りますか?
大事な人かな。家族とか身内とかね。
喜んでもらいたいし、それが僕の幸せだからね。
作ってみたい好きなお料理は何ですか?
和食だね。
ほぼ今まで作ってきていないからね。
何でもシンプルだしね。作ってきていないって言っても、一応作れるけど
もっと美味しく作りたいんだよね。
「美味しい」って言われたいんだ。