テイスティング内容
カシス、モカなどの赤い果実とほんのりビターでチャーミングな香り。
良く熟したベリー感があり、こなれた酸味とほのかなタンニン。飲み心地の良いスムーズな味わい。
ワイナリー詳細
カーサ・ディ・モンテ
CASA DI MONTEはフィレンツェとサンジミニャーノの中間に位置するキャンティ・モンテペルトリにあるファミリー経営のワイナリーです。元々は1872年に、当時フィレンツェの伝統工芸品として人気のあった、麦わら帽子の製造会社として始まりました。1924年ごろから、アジアからの対抗商品の影響で製造を断念、家業の転換を迫られ、新たにブドウとオリーブの土地を購入し栽培を始めました。
1973年に現オーナーのマルコ・シモンチーニが会社を引き継ぎ、経営と栽培の両方を行うようになってから徐々に栽培面積を増やし、2000年に現在のCASA DI MONTEを創立し、元詰めのワイナリーとしてスタートしました。とても真面目で頑固な雰囲気のマルコにはアンドレアとマッテオという2人の息子がおり、現在ではその息子たちが実質的な仕事を引き継ぎ、サステーナブル農法でブドウとオリーブの畑を大切に管理しています。
モンテスペルトリはキャンティの7つのコムーネの一つで、その中でもマイナーなエリアではありますが、他のコムーネに比べて圧倒的に親しみやすい柔らかさを持った味わいで価格も良心的。サステーナブル農法で栽培されたブドウから造られるBIANCOSPINOとCADMOは、カジュアルなワインにありがちな嫌なえぐみや青っぽさがなく、とても綺麗なワインです。飲み心地もよく、ほっこりする味わいは体に良く馴染みます。
ワイナリーの宿発施設も営んでいるシモンチーニー家はとてもフレンドリーで親切。訪問すると彼等のワインとマンマの手料理をびっくりするような量でふるまってくれます。リボリータやズッパディファジョーリ、ピチなどの伝統的で素朴なトスカーナ料理に、飾り気の無い彼等のワインはとてもマッチします。
きっと飲んだ人々にトスカーナの素朴な魅力を感じてもらえるでしょう。
こだわり
現代では非常に珍しいサンジョヴェーゼ、カナイオーロに、白葡萄のTレッビアーノを加えたクラシックなブレンドで造られる赤ワイン。ステンレスタンクで6ヶ月熟成。名前の由来は「CAsa Di MOnte」から抜き取り「CADOMO」となり、ギリシャ神話に同盟の登場人物が語り継がれています。ラベルはドイツ人の芸術家フランツ・ステイラーのアンフォラを使った作品を描いています。
ヴィンテージ | 2019 |
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タイ プ | 赤 |
生産国/生産地 | イタリア,トスカーナ州 |
ワイナリー/生産地域 | カーサ・ディ・モンテ |
格付け | Toscana I.G.T. |
ブドウ品種 | サンジョヴェーゼ80% カナイオーロ15% トレッビアーノ5% |
アルコール度数 | 12.5% |
容量 | 750ml |