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シンフォニア・ディ・グリッロ/2016

テイスティング内容
熟したリンゴやビワ、シロップで煮詰めたパイナップルとレモンなどのトロピカルフルーツ。甘いキャラメルやメープルの魅力的な香りが混ざり合い、僅かにハーブのニュアンス。さまざまな表情を見せてくれます。
穏やかで芳醇な果実味と酸味がうまく溶け合い、馴染みの良い味わい。たっぷりのアロマが口の中でも広がります。僅かにタンニンがあり、程良く引き締まったバランスの良さも有ります。

ワイナリー詳細
アレッサンドロ・ヴィオラ

アレッサンドロは元々ロラーパニ県アルカモのブドウ農家で生まれ育ちました。家族の作るブドウは大きな組合に売り葡萄を提供するだけで元詰めはしていませんでしたが、彼は3歳の頃から畑での仕事を手伝っており、幼い頃から自身のワインを作る夢を持っていました。ワイン醸造学を学ぶ為、醸造学校へも通いました。ですが醸造学校では現在彼が行っている自然なワインを作る方法は教えられませんでした。

学校での教えとは反面的に、ブドウの中には優れたワインを作る為に必要なものが全て備わっている事に気付きましす。逆に介入をできる限り排除した造りを追い求めていきたい、という欲求を強くするのです。

卒業後はピエモンテの大手ワイナリー、ジョージアの”Badagoni”、エトナの”Patria”で現場経験を積んでいきます。ジョージアでは長期マセラシオンした白ワインと初めて出会いました。その手法は現在の彼の白ワインにも採用されています。
ですが、彼の働いていた造り手のワインには多量のSo2が添加されていた為、飲み続けるうちに身体が受け付けなくなっていったそうです。その出来事が彼のSo2を制限したワイン造りの考えをより強くさせます。
エトナのワイナリーでは品質の研究職員として勤めていましたが、大規模の生産者だった為結局は自身の考えるようなワイン造りは実現できず、そのワイナリーも離れる事になりました。

程なくしてアルカモへ帰郷しサーフィンを通じて友人となった”ガエターノ”とUva tantumを立ち上げる事になります。Uva tantumでは自身の考えであった化学薬品を排除した無農薬での畑仕事、添加物を完全排除したワイン醸造を具現化する第一歩を踏む事ができ、シチリアの自然派ワインの新たな可能性を打ち出しました。

Uva tantumで初めてシチリアの大地でワイン造りを開始したアレッサンドロ・ヴィオラはさらに自身のワイン造りを追求する為に、新たに自身の畑と名前を使ってワイナリーを立ち上げます。

アレッサンドロの畑はUva tantumの畑とは少し離れたアルカモにあり、標高200mの丘にある”ピエトロ・リノーサ”と標高400mの”ファストゥケラ”にそれぞれ畑を持ちます。どちらの畑も付近で農業が行われていない為、農薬に害されていない昔からの自然栽培で守られてきた畑です。ピエトロ・リノーサは親から受け継いだ畑でグリッロとネレッロマスカレーゼを、フォストゥケラは友人から譲り受けた畑でネロダーヴォラとカタラットが植えられています。彼の造るワインは全体的にシチリアの濃いワインというイメージとは真逆のスタイルです。ある程度の標高の高さによる寒暖の差も要因ではありますが、彼の目指す繊細でしなやかな味わいを生み出せる状態のブドウを収穫できることが一番大切な事だと彼は言い切ります。
収穫の1週間程前からはブドウのチェックを毎日行い、そのブドウは10kgは食べると言います。自身で味わいをチェックし、醸造後のワインと合致した時が彼の中での”ブドウの完熟”だと語りました。

彼のワインのエチケットのデザインはUva tantum時代からのパートナーのルチアが描いています。彼女は様々な部分でアレッサンドロを全力でサポートしています。その安心感からアレッサンドロは良いワインを生み出せているのだと思います。彼ら同士の愛情、そして故郷、畑、ブドウに対する愛情がワインに込められています。

アレッサンドロの現在のラインナップは、彼らの愛犬”フフ”が描かれているネロダーヴォラ主体の”ノート・ディ・ロッソ”、グリッロをマセラシオンしてそのポテンシャルを存分に引き出す事に成功した素晴らしい白ワイン”シンフォニア・ディ・グリッロ”。カタラット100%をメトドクラシコで造る野性的で力強いスプマンテ”パス・ドゼ”、最後にネレッロマスカレーゼ100%で造られ、ブドウのエキスと旨味を最大限に引き出した上級の赤ワイン”シンフォニア・ディ・ロッソ”の計5種類があります。どれも彼の考えがはっきりと伝わる素晴らしいワイン達です。

訪問をして彼と語り合う中で一番印象的だったのは、彼自身に明確にワインのビジョンがあり、それに対して自分が現在出来る事、今後成すべき事をしっかりと把握しているという事。ここまで具体的に言い切り、ワインにその考えを直結させている生産者は中々いません。今までは自身の置かれる環境下での制限が多少はあったかもしれません。完全な独立を実現し、自由に、妥協のなくなったアレッサンドロのワインには改めて大きな期待を感じます。今後も新たなシチリアの自然なワインの魅力をきっと発見させてくれるでしょう。

こだわり
アレッサンドロが個人名義で手がける、2014年が初リリースの白ワイン。海抜200mに位置する畑では一部ビオディナミも取り入れています。土質は主に粘土質で、シチリアらしい暖かく乾燥した気候。9月第1週に手摘みで収穫し、自然発酵、マセラシオンを6日間行い、栗の樽で7ヶ月間熟成させます。その後ノンフィルターでボトリングされます。So2はボトリング時に極少量加えるのみに抑えられています。シンフォニアとは交響曲を意味し、グリッロがコオロギを意味する事からエチケットに花畑と共に描かれています。

ヴィンテージ 2016
タイ プ
生産国/生産地 イタリア, シチリア州
ワイナリー/生産地域 アレッサンドロ・ヴィオラ
格付け IGT
ブドウ品種 グリッロ100%
アルコール度数 13%
容量 750ml
シンフォニア・ディ・グリッロ/2016
価格|PRICE ¥4,800
購入数: 個|UNIT
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